6回目の点滴入院:病と共に豊かに生きる
今週中に6回目の抗がん剤の点滴投与のため入院する予定である。この薬の投与は6回が限界になっている。これで効果をみて次の治療法を検討することになる。
とにかく一区切りつくので、もうひと踏ん張りせねばと思うが、副作用のことがちらつくので目先はさすがにうっとうしい。
ガンになっていろいろ考えさせられた。俯瞰すればまんざらでもないのではないかと思う。人はいずれ死ぬ。歳とるにしたがい心身は老化する。病気にもなりやすい。そして経験のない突然の不具合で苦悩がはじまる。脳はこんなはずではないと苦でいっぱいになる。
お釈迦さんは苦から救われる方法を教えている。一言でいえば真の自分、仏性に気づけということだと思う。言いかえれば悟りであって受け身ではできない。頭でいくら考えてもできることではない。神仏を信じるだけでは救われない。悟りたいとの目的や執着をもって修行してもそれは叶わない。只々身体を動かして作務を無心でやるしかない。お祈りも身体がおぼえるまでやるのである。時間がかかる。
ガンになってこんなことに気づくことができた。そして今少しずつ実践している。毎日ではないが、早朝30分ほど坐る、次に読経、スクワットである。実は9時に寝て、夜中1時ぐらいにトイレに行く。その後熟睡できない。うつろうつろして時計を見れば4時である。え〓いとばかりに起きるのである。
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