自然分解する宝物
2022-05-12


 自然分解する宝物


 この1月末に伐採した樹木の枝を野積みしてある。


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 草が覆う前に枝山を処分しなければと気になっていた。二十四節気の啓蟄のころから虫が動き出すという。そろそろ草刈りかと思いきやあっという間に草ぼうぼうである。枝山の周りにはカラスノエンドウがツルを伸ばしている。まだ埋没するまでは行っていない。

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 草で覆われそうな枝山


 梅雨までには何とかしないと自然分解の速度があがる。土に接触している下の方から腐っていく。小枝であれば、腐って大地に帰っても良いようであるが、この山には宝物が混じっているのである。釜戸や薪ストーブにちょうど良い太さの枝が埋もれている。太い丸太よりもよほど使いやすい。また、生物として、これがこのまま朽ちるのは、何十年も生きた大樹の終末として相応しくない。見送る者として小枝も何かに貢献できるようにしないと悔いが残る。

 木など有機物は最後には炭酸ガスになって消える。自然に消える前に、少しだけ熱源として働いてくれたら、僅かだが化石燃料を消費せずに済むのだ。

 自然界での有機物の腐食分解は微生物が主役である。酸素の有る無しで微生物の種類と分解速度が違う。酸素を好む微生物の方が分解能力が強い。もちろん水分も必要である。枝山の底は好気性微生物の生息に好都合なのだ。

 腐食を防ぐためには、微生物の増殖を弱めれば良い。生息環境をコントロールすることだ。水分か酸素のどちらかを断てばよいのだが、できることは水分を断つことだけである。何のことはない、棚を作って地面から離せばよいのだ。雨に濡れてもすぐ乾くように棚にならべる。少し理屈が過ぎたが、取り敢えず草畑の端に竹で棚を作った。


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 棚は枝山に近い田の端に作ることにした。右側の電気柵に沿って10メーターちょっと整地した。



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