いちじくとカミキリ虫
いちじくが好きで、適当な空き地に植えている。かれこれ10年ぐらいになるが、実を食べたのはわずかしか無い。実が熟れれば黄金虫、幹はカミキリ虫にやられるのである。カミキリは白い斑点があるので、ゴマダラだと思う。
幹がやられた木はあきらめて、その木の剪定枝を挿し木で植え継いでいる。ただ、50センチぐらいの枝を直接地面に突き刺すだけである。夏の干ばつにあわなければ、大概根付く。背丈ぐらいに育ったら、カミキリ虫にやられる。この繰り返しだ。
さて、カミキリである。幹に卵を産みつけ、かえった幼虫は表皮の下を枝先に向かって食い進む。穴から木屑のようなのが出ていたら食われている。針金でほじくって始末するのだが、発見した時は手遅れになっていることが多い。
大体樹皮の下は樹液の通り道である大事な道管がある。だから、幹の周囲を一回り虫にやられたらその上は枯れる。
一昨年、根元が虫にやられたらその上が全部枯れるので、根元をまもるために2、30センチぐらいアルミ箔で覆った。流石に、そこは虫は避けた。ところがその部分は日が当たらないので、根を出す。だが地にまでは届かず、かえって木を弱らせるように思う。更に、田んぼに植えた木のアルミ箔はカラスに剥がされてしまった。
それではと、昨年は根元から1メーターぐらい白の不織布を幹に巻いた。一見、これはうまくいった。ところが、ひと夏で劣化してボロボロになっていた。
遠目には白いので安心していたが、よく見ると何か木屑のようなものが透けて見える。既に不織布はボロボロで手で簡単にちぎれる。結局、虫食いの発見を遅らせる結果となった。このような無残な姿になった木は3本ある。
不織布を剥がして針金でほじくり、殺虫剤をスプレーした。一周回っているところはないが、残っている樹皮は細いところもある。ウーン悔しい。
次の手として網戸用の網を巻こうと考えている。劣化に強いはず。いや、劣化の程度は時々チェックすれば良い。
セコメントをする