イタチのお供え
久しぶりに参道の掃除と剪定をした。門の内側に何やら黒いモノがある。何者かのフンである。黒いのはアケビの種だと思われる。これをあちこちばら撒かれ、芽が出て困っている。建物の隙間や、田んぼ畑にアケビの蔓がある。刈っても刈っても芽が出てくる。たくましい。歌に詠んでる場合では無い。
多分イタチだ。門の戸と敷居の隙間が通り道になっている。この隙間を通ることは、以前からわかっていた。敷居の内側の三和土面が窪んでいるのである。
閉門しているのに、お参りに来る。これは遠慮してもらおうと、一時、電気柵を設置した。針金は柵線である。それで出入りの気配は無くなった。
門までの配線は竹藪を通していた。竹藪の整理や竹の子掘りに邪魔で仕方ない。イタチも学習したようなので、2年前にその部分の電気柵を撤去した。ただ、他のルートからの侵入は休みなしである。最近になって、山門ルートを復活させたようである。おまけにお供えまでしてある。
先月、貝塚市願泉寺の表門のくぐり戸の板が破られた。国の重要文化財らしい。こちらは何の指定も受けていないが、寺の門、石畳み、土塀の一部がほぼ建立当時のままで、貴重である。当山は門が唯一寺らしさを残しているのだ。
外側戸板にはイタチの手の跡がついている。欅の板と聞いている。腐ってはいないが、薄くなっている。これをイタチの好きにさせられない。
さてどうするか。再度電気を引いてくるのも面倒だ。とにかく隙間を埋めよう。門に障害物は置けない。竹はどうか。取り外し易い。竹ならいくらでもある。
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