ガンが病気とは限らない
先日、孟司と誠の「健康生活委員会」という本を読んだ。闘病中なので健康に興味を持っている。適当に検索して、図書館でかりてきた。著者は二人、養老孟司の他に近藤誠という医者で、彼は1995年刊行の「患者よ、がんと闘うな」で抗がん剤の副作用問題を初めて指摘したそうだ。
二人とも引退した医者で、病気、健康、診断、保険など色々な医療に関する問題を忌憚なく対談形式で述べている。ほとんど常識とは違うことを指摘する内容である。
「がんが病気とは限らない」という話では、末期がんで痛い、苦しい状態は病気と言っていい。検査で進行がんが見つかっても、放っておいても自己治癒の可能性はある。転移したがんでも、自然に治癒したという報告論文はけっこう多い。
こんな調子で色々いわれると、それほど抗がん療法が効かなかったわが身としては迷いが出てくる。二人は、もっと「自然治癒力」に期待すべきで、薬は必ず副作用があり身体の健康を害するという考え方である。今やっている免疫療法はこの考え方と基本的には違わないので継続しようと思うが、副作用がきつくなれば即やめようと思っている。
ガンは不治の病と思い込んできたが、できはじめはおできみたいなもの。老化現象で、身体に無理がかかるとがん細胞が増殖して病になるようである。だからおできの段階で薬はいらず、無理を取り除くのが良いそうだ。実際なってみてなるほどと思うのである。
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