明日退院予定
二週間入院した。5回の放射線治療と化学療法(パクリタキセル単剤点滴)を開始した。
骨転移には放射線をあてガンを焼く。痛くも痒くもない。あてている時間は1、2分である。これは楽勝だ。後遺症は知らない。ガンは2番胸椎を侵食していた。腰でなくて良かった。肩甲骨あたりに疼痛があるだけで、わりと体は動かせる。まだ痛むので、効果は出ていないようだ。
やはりつらいのはパクリの点滴による副作用だ。腹の調子が悪いし、それに背中痛みが出ているので、かなりしんどい。食欲はなく、午前中は鬱で、午後から比較的よくなる。夜はトイレで3、4回起きるのでいつも熟睡感がない。なんとも言えない、鬱陶しい毎日である。
ガンの苦しさは転移組織の疼痛であることを実感した。前はガンと共生して過ごせると思ったこともあったがとんでもない。なんかイスラエルとハマスが頭をよぎる。
ゆっくり思いを巡らす虚しさのなかで、切れっぱしの若いころのメモリーが出ては消える。こんなもんやと第3の自分がつぶやく。
病院で打てる手は皆やった。あとは結果を確認するだけ。
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